生まれたての子猫の診察が苦手な動物病院。赤ちゃん猫の死から学ぶ。

祖母の家の庭に住み着いてしまった野良猫が、また子猫を産みました。避妊をさせたくても、手術の予約の日にどうしても捕まえることができず、また、小さな命が誕生しました。でも、この母猫は、赤ちゃんを育てることが苦手なようです。

生まれたての子猫を再び育てることに。そこで学んだ動物病院の得意不得意。

生まれたての子猫を
初日は育てていた母猫

庭の物置に入り込んで、赤ちゃんを産んだ母猫。初日は、母乳を飲ませて、頑張って育てているようでした。たぶん、以前、5匹の赤ちゃん猫を捨てた母猫も、この野良猫なのではと思います。今回は、なんとか育てて欲しい。あとは、私達が里親を見つけてくるから…。

玄関に捨てられていた
3匹の赤ちゃん猫

2日目の夕方、玄関先で赤ちゃん猫の鳴き声を聞きつけて、母が出てみると、3匹の赤ちゃん猫が落ちていました。

「また、捨てたんだ…。」

本当に小さな3匹の命。でも、すでに2匹は息絶えていました。また、小さな命があっという間に消えてしまった。ごめんね。ほんとに、ごめんね。

生き延びた1匹の赤ちゃん猫。
がんばれ。

白い毛並みに薄茶色のぶち模様があるかわいい赤ちゃん猫。チョロマルと名付けました。私達は、3か月前にも、5匹の赤ちゃん猫を育てた経験があります。ミルクも哺乳瓶もまだとってありました。3時間おきの授乳タイムが再び始まりました。

汚れていたので、温かいお湯で洗い、ドライヤーの温風を遠くからあてて乾かし、保温。おしっこやうんちのお手伝い。慣れたものです。赤ちゃん猫は、2日、生き延びてくれました。

家族全員が仕事。
赤ちゃん猫を病院に預けることに。

3日目。家族全員が、朝から夜まで仕事で、赤ちゃん猫の面倒をみることができない日。いつもお世話になっている、信頼している動物病院に電話をしました。

いつもの先生。でも、預ける猫が生後4日目と聞き、とまどいがあるようでした。預かることはできますが、いつ何があってもおかしくない頃なので…。先生のおっしゃることは充分に理解していたので、覚悟はできていますと告げて、預かって頂きました。

覚悟はできていたけれど。
なんて悲しい。

夕方、チョロマルを迎えに行くと、ああ、今連れてきますねとの言葉。ああよかった。元気なんだ。ほっとして、受付で待っていました。でも、急に神妙な顔をした看護師さんが出てきて、お話があるので中に入って下さいとのことでした。

なにか、あったんだ。

チョロマルは、夕方の4時までは元気だったそうです。4時に点滴を終え、たくさんの栄養を体に注ぎ、お迎えの6時になりました。その、2時間の間に、命がつきていたようです。誰にも気づかれず。あっけなく。

チョロマルのお腹が膨らんで
かんかんに堅くなっていた!!

動物病院で、預かり料の3,000円だけをお支払いし、チョロマルを連れて家に帰りました。2時間前までは、元気だったと言う命。いつ何があっても仕方がないと、覚悟も決めていたはずなのに、なんて悲しい。

それにしても、チョロマルのお腹は異様に膨らんでいました。そして、お腹だけカンカンに堅くなっていました。これって、排泄のお手伝いをせずに、ただ、栄養を入れ続けたってことじゃないのか…。ずっと赤ちゃん猫と24時間向き合って育ててきた私達は、動物病院の対応に疑問が生まれました。こんなお腹、チョルマルは絶対に苦しかったはず。

生まれたての子猫の保育や
治療が苦手な動物病院は多い

電話で預かって欲しいと告げた時、先生は明らかにとまどっていました。動物病院も、あまりにも小さな赤ちゃん猫を診察する頻度は多くありません。苦手な獣医師も多いようです。預かってもらう際には、何軒かの病院に電話で確認して、安心できる病院を選ぶことも大切だと学びました。

2時間早く迎えに行っていれば…。後悔が何度も頭をよぎりました。

8匹の赤ちゃん猫。
生き延びてくれた3匹の命。

お腹がパンパンに膨らんだチョロマルを、庭に埋めて手を合わせました。今年に入って、小さな命を5匹も見送ることになるなんて…。みんな、幸せになる権利があるはずなのに。

野良猫の避妊が間に合わなかったこと。今回は、これが一番の失敗でした。あれ以来、母猫は庭に来ることはありません。きっとどこか違う場所で、尊い命が生まれ、あっけなく消えているのでしょう。

※写真は全てイメージです。