旅行中の私の携帯に、娘からメールが届きました。「外で子猫の鳴き声が聞こえる。保護してあげていい!?」
犬がいるから育てられないよ。我慢して。
そう返事をした数分後。「保護しました」と言うメッセージと写真が届きました。
生まれたばかりの子猫を育てるなんて。どうしたらいいのか全くわからない!!
生まれたての子猫とのダイアリー 怖いくらい小さな子猫
娘から送られてきたのは、目も見えず、耳もきこえず、へその緒もついたままの、まさに生まれたての子猫の写真でした。小さすぎて、かわいいと言うよりも怖いくらいでした。
生まれたての子猫とのダイアリー 子猫の寝床は段ボールと電気毛布
生まれたばかりの子猫は、三毛でした。性別もわかりません。保護したものの、育てていける自信もありませんでした。
寝床は電気毛布をひいた段ボール。
拾ったのは夜。何を飲ませていいのかもわからず、明日動物病院に連れていくまで、暖かい所で眠らせることしかできません。兄弟も母猫もいないので、お友達になりそうなヌイグルミもいれておきました。
どうか、明日の朝までは生きのびておくれ。
生まれたての子猫とのダイアリー 動物病院で点滴&子猫用ミルク
動物病院で見て頂くと、脱水が始まっていたようです。点滴を打ってもらい、子猫用のミルクと哺乳瓶を買い、飲ませ方も習って帰ってきました。
「生まれたての子猫を育てるのはむずかしものです。いつ衰弱死してもおかしくありません。」と、先生に言われました。
生まれたての子猫とのダイアリー 弱っている子猫は捨てられる!?
母猫は、弱っている子猫を捨てることがあるそうです。育つ見込みがない子。そう判断するのだとか。外でアーアー呼んでも、迎えに来ないのはそのせいだと思っていました。
でも、気になる。他の子は大丈夫なのだろうか。そこで、庭をあちこち探してみることにしました。
生まれたての子猫とのダイアリー 生まれたての子猫が5匹に増えた!!
庭に出てみると、いるわいるわ。生まれたての子猫が他にも4匹。あちこちに這いまわっていました。昨日の夜をどう生き延びたのか。
母猫の育児放棄なのか。今狩りに出ているだけなのか。このまま道路に出ていかないだろうか。カラスに食べられないだろうか。
もう覚悟を決めるしかありませんでした。
生まれたての子猫とのダイアリー 生まれたての子猫の成長の記録です。
生まれたての子猫5匹と、子猫を育てた経験ゼロの家族の、手探り共同生活が始まりました。3時間おきの授乳で寝不足。頑張ってミルクをあげても飲んでくれない。
5匹はいつもだんごのように重なって眠っていました。あたためてくれる母猫がいないので、寄り添って温め合っているのです。
電気毛布も引いています。なのに、子猫の体は冷えたままでした。
それでも子猫達は、体を重ね合い、温め合っていました。生きようと一生懸命でした。その姿が愛しくて、寝不足でも頑張れました。
大切な命が増えると言うことは、幸せが増えると言うことです。その反面、心配事や悲しみも増えるのだと知りました。
いろいろな別れがありました。命の別れ。新しい里親にもらわれていく別れ。子猫達と過ごした日々は、笑いと涙の繰り返しでした。
でも本当に、出逢えてよかったです。
生まれたての子猫に出逢ってしまったら、どうか、保護してあげて下さい。その命は、とても大切な命なのだと知るでしょう。
そして、かけがえのない時間をプレゼントしてくれますよ。
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